メモ帳

起業のきっかけは人それぞれです。

もし、あなたがこれから起業しようとしていたり、いつかは起業したい!と思っているのなら、そう思い始めたきっかけや動機があると思います。

 

あなたはなぜ起業したいのですか?

 

私は自治体が主催する起業入門セミナーの講師を毎年担当させていただいているのですが、毎回「なぜ起業しようと思ったのですか?」「きっかけは何ですか?」という質問をいただくことに気づきました。

 

おそらく、多くの女性(男性も同じだと思いますが)は「起業したいけど、うまくいくかどうかわからないから怖い」とか「やりたい気持ちはあるけど思い切って一歩を踏み出す勇気がない」というような漠然とした不安から、「思い切って起業した人はどんなきっかけがあったのだろう?」ということに興味があるのかなと感じています。

 

書籍や成功した方の講演では、「以前から●●をするのが夢だった」「なんとしてもやり遂げたいことがあった」という確固たる夢や目標を持って起業したというケースが多いと思います。

 

けれど、私の場合はちっともかっこよくもないし、胸を張って言えるような立派なきっかけではありませんでした。

 

なぜなら、私の場合は転職活動がうまくいかなかったから、というのが一番のきっかけだからです。

 

こんな理由で翻訳事務所を立ち上げました。

 

私は翻訳者には向いていないけど、翻訳コーディネーターには向いているし、この仕事は結婚した後も出産した後もずっと長く続けていきたいという気持ちがあったので、「やるだけやってみよう。それでダメならまた転職活動を続ければいいや」という軽い気持ちでした。

 

幸いなことに翻訳事務所は、パソコンと電話とプリンターとメールアドレスがあればなんとかなる業態だった、つまり、貯金がなくても始めることができた、ということも私の背中を押してくれた要因のひとつです。

 

当時はまだ20代だったので少々の無鉄砲さもあったことは確かです。

 

拍子抜けしてしまいましたか?

実際はそんなものです。

 

それでも、あのとき思い切ってやってみて本当に良かったと思っています。

私の人生で最も誇りに思える決断のひとつではあるのですが、「転職活動がうまくいかなかったから」という、じつはちょっと後ろ向きな理由だったことは、しばらく内緒にしていました。

 

当時はちょっとかっこつけて「前からちょっとやってみたいとは思っていた」くらいのことを友人に言っていました。今では笑い話です。

 

あなたがもし起業したいと思っているのなら、こんな理由でも起業しちゃった人がいるよ、と少し肩の力を抜いて考えてみてくださいね。

 

そのうえで、起業した場合のメリットとデメリット、そして、起業しなかった場合のメリットとデメリットをそれぞれ思いつくものすべてをノートに書き出してみてください。

 

あなたが感じている「漠然とした不安」の正体が見えてくるかもしれません。

 

ひとは正体がわからないものには恐怖を感じますが、正体がわかってしまえば対応策を考えられます。

まずはしっかりと「起業する」ということに向き合ってみることをおすすめします。

 

なぜなら、「思ったより怖くないかも!」ということに気づくことができる可能性が高いからです。

小さく始めれば再起不能の大けがをしなくてもすみます。

かっこいいオフィスや会社案内などかたちから入りたがる男性よりも、現実的な女性には小さく始めて手堅く育てる起業がぴったりな気がしませんか?

 

起業カレッジ.com 柳澤 奈津子

 

追申:2002年に立ち上げた翻訳事務所は2年後に会社にすることができました。

今でも社員5名の小さな会社ですが、ニッチな分野でがんばってます!

>> 有限会社ワールド翻訳サービス